ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

 

永遠なのか 本当か

 

テレビドラマで人気を集めていたリックだったが、映画界への進出は容易なものではなかった。リックのスタントマンを務めていた相棒クリフと共に一旗上げようともがくも、ハリウッドでこれ以上得られるものは無さそうだった。苦悩の果てに選んだ新天地、そしてある夜の事件が二人に与えるものは…

 

二大スターの共演がまさに表と裏。しかも落ち目の俳優とその影武者的存在っていうところが醍醐味。実際の事件を基にしたおとぎ話で、境界が曖昧になる感覚が持てた。金切り声に支配されるラスト数分の狂気。なんだかんだ思う所があるだろうけれど、この2人の掛け合いが見られただけでも価値は十分にある。