劇場版 おっさんずラブ 〜LOVE or DEAD〜
裸のどつき合い
香港出向を終えて東京へ帰ってきた春田に次々と災難が降りかかる。リゾート開発と地上げ、新たなラブ、記憶喪失、花火大会、陰謀と爆発。強力なライバルが出現し、春田は牧との関係を見つめ直す。春田と牧の間に残るのは愛か死か。
ドラマ版ラストからの続き。登場人物が増えて春田の周りはより一層熱いことに。爆発炎上など劇場版らしい演出は気合が違う。部長は安定の面白さだお。ドラマ版の空気感そのままなのが素晴らしい。稀代の爽やかおっさんラブコメディ。良作!
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
永遠なのか 本当か
テレビドラマで人気を集めていたリックだったが、映画界への進出は容易なものではなかった。リックのスタントマンを務めていた相棒クリフと共に一旗上げようともがくも、ハリウッドでこれ以上得られるものは無さそうだった。苦悩の果てに選んだ新天地、そしてある夜の事件が二人に与えるものは…
二大スターの共演がまさに表と裏。しかも落ち目の俳優とその影武者的存在っていうところが醍醐味。実際の事件を基にしたおとぎ話で、境界が曖昧になる感覚が持てた。金切り声に支配されるラスト数分の狂気。なんだかんだ思う所があるだろうけれど、この2人の掛け合いが見られただけでも価値は十分にある。
チャッピー
私が死んでも代わりはいるもの…
犯罪に対して生身の人間ではなくロボットを投入する時代。画期的なAI戦士を作り出した創造主ディオンは、ついに感性を持ったAIのプログラミングに成功した。会社に秘密で廃棄予定のロボットにAIをインストールしようと試みるが…
予告やタイトルから受ける印象と違って、意外と深いテーマを描いた作品。伏線をさらっていったラストには予想の上を行かれて思わず拍手。ゲーム的な設定とか、オタク心をくすぐりまくる。憎い。なんだかなぁと思ったギャングの絡みも、通しで見たら許せる風味。快作!