スパイダーマン:ファー・フロム・ ホーム

 

今、そこに見えているものは現実ですか?

 

ピーターの夏休み。ヨーロッパ旅行でMJと距離を縮めるハズだったが、いきなり現れたエレメンタルズの攻撃を受け、別の地球からやってきたという“ミステリオ”と共に地球を守るという任務に巻き込まれる。スーパーヒーローなき今、自分に課せられた使命にピーターは揺れる。

 

地球マン?金魚鉢マン?ミステリオの一連の発想がすごい。ハイテクの魔法は考え出したら止まらない。全てが気になってしょうがなくなる。ピーターの成長もあって満足度はすごく高いけど、また色々と風呂敷が広がって、これ一体どうなっていくのかと。ムズムズ。

エリジウム

 

機動戦士マックス

 

人類が永遠に生きられるスペースコロニーエリジウム”。エリートのみが住めるその天国の様な楽園とは対照的に、荒廃してしまった地球は貧困層が住む場所となっていた。地球民のマックスは事故により被爆し、あと5日の命となってしまった。助かるには“エリジウム”へ行くしかなかった…

 

いわゆるパワードスーツで改造された主人公マックスが、支配層に殴り込む。オタクにとってはどこかで見た様な薄っぺらい話かもしれないが、とても分かりやすいSFで設定は好き。刀、手裏剣、ジャパナイズされた刺客。そして宇宙コロニーと権力に手段は選ばない悪役。おかわり希望!

ポーラー 狙われた暗殺者

 

いわゆる年金問題

 

引退を目前に控えた超凄腕アサシンのダンカン。年金で静かに余生を過ごすつもりでいたが、年金が多額故にそう易々とはいかなかった。暗殺者が暗殺者に狙われる。フラッシュバックする過去の因縁にも悩まされながら、満身創痍になりつつもダンカンは獲物を仕留めていく。

 

どこかで聞いたストーリーだが、割と現実味?のある話。スタイリッシュエログロな作風は、子供には決して見せられません。ダンカンの劇渋無敵おっさん感と、終盤の第九が聴こえてきそうなハイテクキルの組み合わせがすごい。伏線?回収のエンド。これ次回もあるのかな…

イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密

 

シャーロック!?

 

第二次世界大戦、絶対に解読不可能と思われていたドイツ軍の暗号“enigma”。その暗号を解読し、イギリスを勝利へと導くため優秀な人材が集められた。主人公のアラン・チューリングもその一人。毎日暗号キーが変わるという途方も無い制約の中、独自の考えでチームから孤立しながらも、アランは暗号解読機の作成に挑む。

 

実話を基にした話。暗号の名称を耳にした事はあれど、それに関わった人物については全くと言っていいほど知らなかったので面白かった。インテリで他人の神経を逆撫でしていくカンバーバッチの姿には、どうしてもシャーロックが重なってしまう(「シャーロック」面白いのでぜひ見てね)。コンピュータが生まれる事を予感させられる空気、技術の進歩ってすごいよね。

スイス・アーミー・マン

 

死体は多機能な友達?

 

無人島で絶望していたハンク、自ら命を絶とうとしていたその瞬間、浜辺に流れ着いた死体を発見する。孤独だったハンクが思わず死体を連れてくると、その死体は色々と役に立つ“アイテム”なのだと分かった。死体はメニーと名乗り、ハンクの親友となった。メニーの不思議な力を巧みに利用し、ハンクは故郷を目指す。

 

ダニエル演じる死体メニーの力でサバイバルするとんでもストーリー。オナラの推進力で無人島を脱することから始まり、メニーが色々な機能?を発揮して進んでいく流れはまるでTVゲームの様。この機能があったからクリアできたでしょみたいな。始終何だそりゃな話だったんだけど、予告で割と内容が気になって負けた感。完敗。

ジャンゴ 繋がれざる者

 

自由とは勝ち取るものだ!?

 

奴隷として売られていくはずだったジャンゴは、賞金首の顔を知っている男としてバウンティハンターのDr.シュルツによって助けられる。シュルツと共に旅をしていく中でジャンゴは才能を見出されガンマンとなり、やがては生き別れとなった妻を探す決意を固める。妻の居所をついに突き止めたジャンゴ、策を弄して解放を目論むが…

 

黒人が奴隷として扱われていた時代背景の中、ジャンゴはその力を発揮し勝っていく。成長と勝利。勧善懲悪の話は分かりやすく長編の時間も気になりにくい。バイオレンスな最後の撃ち合い、悪役ディカプリオと憎たらしさ満点なサミュエルの存在感、どちらかと言うと主人公ジャンゴよりそっちの方が印象強め。

ジョン・ウィック:チャプター2

 

家が爆発しました…

 

愛車を取り戻し復讐を達成したジョンだったが、今度はかつての“恩”を盾にとられてしまう。押し付けられた無理難題をクリアしたものの、口封じのため自身が狙われることとなり、やがては全世界の暗殺者の敵に。一体何が悪なのか、ジョン・ウィックは翻弄されていく。

 

前作から息つく間もなく、今度は自宅を爆破される可哀想なジョン。「コンチネンタル」絡みで殺し屋の世界が掘り下げられたり、世界観が結構広がった。コンシェルジュ好き。演出やアクションもモリモリ。過去の因縁を使ってしまった今回、次回はどういったネタを繰り広げるのか…。もう奪うものないよね?